※取り付け作業上のあらゆる事故、故障、傷害等について、弊社はいかなる責任も負いませんので、予めご理解ご了承下さい。
※取り付作け業には適切な工具を使用し、安全な場所で行って下さい。
※作業に不安をお持ちの場合は、カーショップ等に取り付け作業を依頼して下さい(作業工賃はご負担下さい)。
※本製品を改造しての使用はお止め下さい。
※バッテリープラス端子や、その他電装品のプラス側及び制御側には配線しないで下さい。ショートして大変危険です。
※純正アース線が取りつけられているポイントへアーシングケーブルを取り付ける場合、純正アース線は外さずにアーシングケーブルと共締めして下さい。純正アース線を外すと、自動車の誤動作や故障の原因になります。
※可動部(スロットルケーブル、ファン等)や、高温部(エグゾーストマニホールドやその遮熱板等)に、アーシングケーブルが直接触れないようにして下さい。
※エンジン本体とボディーにまたがる配線には、十分に余裕を持たせるようにして下さい。運転時エンジンが振動して、アーシングケーブルが引っ張られ危険です。
※ボルトやナットに緩みがないように適切に取りつけて下さい。
※ボルトやナットの締め付けトルクには気を付けて下さい。特にアルミエンジンや、M6以下のボルトの場合は注意が必要です。
※取り付け後は、定期的に各取り付けボルト等に緩みが無いか確認して下さい。
作業の前に取付説明図に記載された車両情報が取り付け車両に適合しているか、全てのパーツが揃っているか、破損がないかを確認します。異品や製品不良等はこの時点で把握し、取り付け作業は中断して下さい。
走行直後等、エンジンが高温の場合は十分に冷えるまで待って下さい。
エンジンキーを抜き取って下さい。
取付説明書の注意事項等を熟読し、必ず全ての項目を厳守して下さい。
作業の前にバッテリーのマイナス端子を外すことをおすすめします。
これは、電動ファンが自動で作動することを防止するため、またその他安全上の理由によります。
バッテリーのマイナス端子を外すことによって、オーディオ類のメモリー機能がリセットされたり、車両によってはセキュリティやパワーウィンドウ等の機能がリセットされる場合があります。作業後はバッテリーのマイナス端子を元に戻しますが、リセットされた各機能はマニュアルに従って再セットアップを行って下さい。
取付説明図に従って、全てのアーシングポイントを確認します。基本的に、エンジンやボディーに取り付いているボルトやナットを利用して、アーシングケーブルの端子を固定します。
取付説明図のポイント番号は、アーシングケーブルのラベル番号に対応しています。取り付けの際はこの番号を合わせて取り付けます。
場所によってはサービスホールという、使用されていないボルト穴を利用することもあります。このサービスホールに取り付ける場合はキットにボルトが付属されています。
アーシングポイント確認の際に、ボルトやナットを実際に少し緩めて外せることを確認しておきます。写真は、平口スパナを使用してボルトを緩めている例です。
腐食等でボルトやナットが簡単に緩まない場合は、浸透性油のボルト緩みスプレー等を吹きかけ、少し時間をおいてからゆっくりと緩めて下さい。無理やり緩めようとするとボルトが折れたり怪我をする場合がありますので、注意して下さい。
これは、ラチェットレンチとエクステンション(延長アダプター)を使用する例です。ボルトやナットが奥まっている場合には、このようにエクステンションを使用すると便利です。
一部車両で、オルタネーターのケースに使用されているM5の細いボルトを使用する場合があります。この場合は、小型のソケット(1/4サイズ)とエクステンションを使用することをおすすめします。
小型の平口スパナやプラスドライバーが使用可能な場合もありますが、なめてしまう可能性が高くなります。
写真では3/8のラチェットハンドルに1/4のエクステンションを取り付けるアダプターも使用しています。
このようにボルトを緩めた状態にします。実際のアーシングケーブル取り付け時にはボルトを外しますが、とりあえずポイントの確認段階ではこのようにゆるめた状態にしておきます。
ボルトを落とさないように気をつけて下さい。
ボルトや純正アース線の端子、ボディーが錆びている場合には、サンドペーパーなどで軽く磨いて錆を落として下さい。
ボディーに塗料がかかっている場合には、アーシングケーブルの端子が当たる部分の塗料をはがして導通を高めて下さい。 塗料をはがした箇所は、その後の錆の発生をおさえるため、取り付け後にグリスアップやタッチアップをして防錆処理をしておきます。
取付説明図のポイント番号と、アーシングケーブルのラベル番号を合わせて取り付けます。
この段階ではボルトやナットは仮締めにします(軽く止まる程度)。
ポイントの確認時に緩めたボルトを一度外して、ケーブル端子に通し、また取り付けて下さい。 ただし、Y型の端子がついている場合は、ボルトを抜き取らずに隙間から差し込むようにして下さい。
ケーブルを取り付ける際には、番号ラベルをはがして下さい。はがしたラベルを取付説明図に貼り付けると間違いを防止できます。
1つのポイントに複数のアーシングケーブルを固定する場合もあります。取付説明図の全体写真にある黄色いレイアウト線を確認して、1つのポイントに接続されるケーブルの本数を確認して取り付けて下さい。
純正アース線が取りつけられているボルトやナットへアーシングケーブルを取り付ける場合、純正アース線は取り外さず、アーシングケーブルを重ねて共締めします。
純正アース線は絶対に外したままの状態にしないで下さい。自動車の誤動作や故障の原因になります。
複数のアーシングケーブルを1箇所に固定する、中継点となるようなポイントにまたがる配線の場合は、作業のしにくいポイントを先に、作業のしやすい方のポイントを後から取り付けるようにします。作業のしにくいポイントを後から取り付けると、アーシングケーブルの他端が既に固定されているためにケーブルの自由度がきかなくなり、更に取り付けがしにくくなります。
取付説明図通りに取り付ければ問題ありませんが、間違っても、バッテリープラス端子や、その他電装品のプラス側及び制御側には配線しないで下さい。故障の原因となったり、ショートして大変危険です。
このような手順で全てのアーシングケーブルを取り付けます。アーシングケーブルの取り回しは、取付説明図の全体写真にある黄色いレイアウト線をおおよその目安にして下さい。
例えばラジエターホースの上と下のどちらを通すか等、細かい部分での具体的な取り回しは、レイアウトをデザインしながら適宜調整して下さい。
全てのポイントへの取り付けが完了したら、アーシングケーブルの他端をターミナルプレートへ取り付けます。
ターミナルプレートにアーシングケーブルを取り付ける際、綺麗に取り付けるために、前もってケーブルを取り付ける順番を考えて並べておきます。ケーブル同士が交差しないような順番で並べるのがコツです。
上で並べた順番で、ターミナルプレートにアーシングケーブルを取り付けます。
ターミナルプレートをバッテリーマイナス端子へどのように取り付けるかも考えて、ターミナルプレートの向きや角度を決めておきます。そしてその状態にあうようにアーシングケーブルをターミナルに固定します。
バッテリープラス端子にアーシングケーブルが近づかないように注意して下さい。
アーシングケーブルを固定したターミナルプレートをバッテリーマイナス端子へ取り付けます。
製品に付属のM6ナットを使用して取り付けますが、ボルトの長さが短くてナットがかからない場合は、純正のナットと順番を入れ替える等、適宜調節して下さい。。
バッテリーマイナス端子は、接続されている純正アース線の長さに余裕のある分、ある程度回転させることができます。必要に応じてその可動範囲内で、角度を調節して下さい。
これは実際にバッテリーマイナス端子を回転させてターミナルプレートを固定した例です。上の写真と比較して左に45度位、バッテリーマイナス端子の向きが異なっていることが分かります。
ターミナルプレートに取り付けたアーシングケーブルが、バッテリープラス端子に近づくのを避けたり、その他ターミナルプレートの取り付け状態に問題がないように、このように向きを調節して取り付けます。
ターミナルプレートを正しい向きに固定したら、ターミナルプレート側から各アーシングポイント側へ向かって順に付属の結束バンドで固定していきます。
綺麗に見せる為のコツは、アーシングケーブルを横並びにしてまとめることです。横並びにしてまとめるには、全てのアーシングケーブルをまとめて1箇所で結束するのではなく、写真のように2本ずつを結束し、次は1本飛ばしてまた2本ずつをずらしながら結束していくのが良いでしょう。
アーシングケーブルの結束状態の例です。3本以上が並んでいる箇所でも、部分的に2本ずつまとめているのを確認して下さい。
流れるようなイメージでアーシングケーブルのレイアウトをデザインしていきます。アーシングケーブルの長さが多少長過ぎるかなと思ってもデザイン次第でうまくなじんでいきます。センスの見せ所です。
アーシングケーブルの結束が完了したら、各ポイントのボルトやナットをしっかりと本締めします。緩過ぎず、きつ過ぎず、締め付けトルクに注意してください。
全ての本締めを行った後も、念のためもう一度、緩みがないか、一通り確認して下さい。
ターミナルプレートの固定状態も緩みがないか確認します。
取り付け状態の確認ができたら、結束バンドの余った部分をニッパーでカットします。
作業で使用したスパナ等がエンジンルームに置いたままになっていないか確認します。
作業前に外したバッテリーマイナス端子を元に戻して下さい。バッテリーのマイナス端子を外したことによって、オーディオ類のメモリー機能がリセットされていたり、車両によってはセキュリティやパワーウィンドウ等の機能がリセットされている場合がありますので、マニュアルに従って再セットアップを行って下さい。